紐育物語　14

あーうー。朝方までスペシャルラストタイムを過ごしてたので、7時起きは辛いッス。眠さと闘い、帰らなくてはならない淋しさに身を切られるよう。ああこんな早い便しかないなんて。違うの乗っちゃうぞ次回は。マイクロホンは一緒に起きてくれたものの、さすがにまたサンドマンに引きずられている模様。もたもた支度をし、マイフラワーの水を取り替えて、部屋の光景を目に焼きつけていると、キャブのクラクションが。あぁ。サヨナラだよ。今度また会える？いつ？忘れないでね。しんみりする中、ヤツは半分寝ぼけてた笑。下まで大荷物を運んでもらい、とうとう最後のキス＆ハグ。いっぱいいっぱいありがとう。サイコーに楽しかったよ。今度は日本に来て、あなたの大好きな温泉に行こうね。たくさん言葉は出てくるが、口にしたら涙が出そうで、昼間出かける時のようにライトにバイ。キャブの中で朝陽の当たる街並みを見てたら、本気で逃亡しようかと思った。またアパートメントに引き返して「I’m here!」って。彼は色んなことをしてくれた。色んな感動をくれた。のに、ボクは何も返せてない。帰ったら本気で、話す勉強をしよう。突っ込んだ話が出来るように、気の利いたジョークが言えるように。そして、彼と一緒にふざけられるように。

空港に着くと、さすがにこの冷蔵庫ほどもあるソフトケースと、キャリーバッグはびくとも動かず、仕方なくずるずる1cmくらいずつ引きずってると、紳士な旅姿のおじさまが「ボクが持ってあげるよ。カウンターはどこ？」と。お言葉に甘えて持っていただく。優しい。帰ったら、ちゃんと毛唐にも優しくしてあげよう。

今回は学習してたので、小銭は残してある。去年は一文無しで空港に着いたので茶も飲めなかったもんな。しかし、今年からターミナルが変わったので、すんごく広くてキレイになってる。雲泥の差。あの忌まわしい事件以来、米系が敬遠されてる結果か。確かにカウンターはすんごい混んでた。後ろの某社はガラガラだったのに。毛唐のバンドらしき数人が機材を受託するのに手間取っている。かっこいー誰なのか分かんないけど。で、デューティフリーを巡り巡って、ほっと一息と茶をしてると・・・！！！ヤヴァイ。かなりまづい。ココでは言えませんが、確実に帰国直後に大事件になること間違いなしな・・・んー。ココで解決しておこう。でも多分、コレがコウってことは、アレもコウってことで・・・。まぢでヤヴァイが、ま、そん時はそん時だと腹をくくる。載ってやろーじゃないの新聞に笑。ひとまず気づいてよかった。

ターミナルが変わったからか（んなわけない）、今日はノーマルにスムーズに運航。珍しい笑。ロスから来たとゆートランジットのおばちゃん（メキシカンぽかった）に延々話かけられ、しかもそのおばちゃんこのゲートだけど、次の次の便だとゆー。免税店でも回ってきたら？と言いたかったが、一応付き合ってあげる。乗り込むと、またも満席。何の効果よコレ？ぎゅうぎゅうの隣りには、巨体のゴンザレスさん（←密かに命名）が座り、この人搭乗中、TVも見ず、ずーっと起きてた。窮屈そうで可哀相だったけど、アイルは譲らないわもちろん。つか、バカなガキ連れ、本と勘弁してくれ。連れてくるならちゃんとシツケしろ！出来ないなら連れてくんな！犬の方がよっぽど静かだ。みんなが迷惑してるの分かってるのに、ガキと一緒に騒ぐ親。本とに抹殺したくなる。隣りの席の人が余りのうるささに、何度も席を立つのを笑って見てる神経が理解出来ん。あんた達だけの密室じゃないんだよ。真空パックにしてやりたくなる本とに。

帰りは「パイレーツ・オブ・カリビアン」と「フォン・ブース」と「ル・ディボース」を見倒した。ジョニー・デップやっぱかっこいーわ。久々こんなコミカルな役やってて、1番肌に合うって感じ。フォン・ブースはカップルで見に行くべきモノ。しかも、浮気性の彼氏を持つ人は絶対2人で行くべし。ル・ディボースは見てて、今回の旅が重なって切なくなった。そんな間もゴンザレスさんは、きつそうに体動かしてるし。14時間中、2回しかトイレ行ってないけど大丈夫？と要らぬ心配。

ちょっとだけ寝たけど、うなされた。